新しい貧困支援のカタチ? Real Changeでボランティアを始めました!
帰国まであと一ヶ月くらいなんですが、
新しくNPOでボランティアを始めました!
(新聞社でのインターンもまだ続けてるよ。私の記事は
The North American Postで読めるよ。笑)
その名もReal Change。
支援の仕組みは簡単!
Vendorと呼ばれる新聞売りの人が、オフィスで新聞を一部0.6ドルで購入し、
それを道行く人に2ドルで売ることで、
Vendorは新聞一部につき2-0.6=1.4ドルの利益を得ることができる!というもの。
日本にもBig Issueという似たような雑誌があるから馴染みがある人も多いかも?
道に佇んで、新聞を売っているあの人たちがVendorです。
(こんな感じで、道で新聞を売っています。写真はWikipediaより。
ちなみにReal ChangeはVendorの売上の使い道については干渉しないので、
Vendorは売上を家賃の支払いや食費に充ててももちろん良いし、
タバコを買ってもマリファナを買っても、それはVendorの自由です。
また、Vendorの所得についてもReal Changeは規制を設けていないので、
所得に関係なく誰でも新聞を売ることができます。
私も売ろうと思えば売れるし、ビルゲイツでも売ることは可能です。
ただ、Vendorの大半はホームレスや低所得者で占められていて、
Real Changeからのわずかな収入で生計を立てている、という人も多くいます。
私がReal Changeの何が好きかって、
低所得者に、新聞の対価としてお金を渡すことができること。
実は、ホームレスにお金を乞わる時、毎回葛藤していました。
私のアメリカでのお金は親からの仕送り。
お母さんが私の生活のために送ってくれたお金を、ホームレスにあげてもいいのだろうか?
しかもホームレスにお金をあげても、ドラッグやタバコにお金が消えてしまうかもしれない・・・。
そんなモヤモヤを抱えて、ホームレスにお金をあげたりあげなかったりしていました。
でもReal Changeでは、私はお金を払った代償に、新聞を得ることができる!
新聞の内容も面白いし、
彼らは1.4ドルの収入が得られるし。Win-Winですよね。
もともとマスコミと社会問題に関心があったのもあり、
すごい!私も働いてみたい!と思ったので、
ボランティアのデスクアシスタントとして働き始めてみました。
働き始めて一番良かったことが、
ホームレスの人たちとの交流が楽しいということ。
これまで低所得者やホームレスの人たちとお話しする機会に恵まれなかったのですが、
Real Changeのデスクに座っていると、色んな人が私に興味を持って、話しかけてくれます。
みんなフレンドリーで優しくて、
よく英語で困っている私を助けてくれます。
私がデスクで仕事していたら、
「Smileeeee!!! Minami you gotta put smile on your face.」っていっつも叫んでくるおばちゃんや、
いっつも大きなわんちゃんを連れてくるお兄さん(しかも犬と遊ばせてくれる)などが
特に仲良しなVendorさんたち。笑
詳しくは書けないけど、日本人のVendorの方にもお会いしました。
また、Vendorのみんなが、用事も何もない日でもオフィスにやってくるのも印象的でした。
基本的にVendorは、新聞を買いオフィスに来ます。
でも、新聞を買わなくても、ただコーヒーを飲みに来たり、他のVendorとおしゃべりしにオフィスに来たりする人も。
Real Changeは低所得者を経済的に支援するだけではなく、
人々にとって大事なコミュニティとしても機能していると感じました。
「心の拠り所」や「Sense of Communiry」っていうのかな。
アメリカ人と一緒に働くというのも、良い経験になっています。
主な仕事は、デスクアシスタントとして資料を作成したり、
オフィスに来たVendorに新聞を売ること。
でも、新聞社でインターンしていることを伝えたら、
「じゃあうちで記事書いてみる?」と上司が言ってくれて、
Vendorへのインタビュー記事を書けることになるかもしれなくて。
9ヶ月もアメリカにいたのに、英語伸びたのかな?私にもできることがあるかな?と不安に思っていたけど、
意外と私にもできることがあるということが分かって良かった。
優しい上司とVendorのもと、
楽しく働けているという経験は、自信につながっています。
帰国直前に、こんな素敵な職場に巡り合えて良かったです。
帰りたくないけど、
そろそろ帰る心の準備をしなければ・・・。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。