Martin Luther King Dayとデモと。
こんにちは!
冬学期が始まって早3週間が経ち、
授業にもだいぶ慣れてきましたと言いたいところですが今期の授業難しすぎて一向に慣れません。皆様お元気ですか、遠藤です。
ひいひい言っている中、
今週月曜日はMartin Luther King Dayのため授業がお休みで、三連休でした。いぇい!
課題とインターンに追われて疲れが溜まっていた中での三連休。
ありがたく夕方まで寝ようと思ったのですが、
社会学の教授「Martin Luther King Dayは家でぐだぐだするための祝日じゃない。社会運動するための日なのだ。」
私「まじでか」
というわけで、社会学科の友人たちと、
シアトルで行われていたデモ行進に参加してきました。
そもそもMartin Luther King Dayとは、
「I have a dream」の演説で有名な(高校の時暗唱した!懐かしい)、
公民権運動の代表的なリーダーであるMartin Luther Kingの誕生日を祝うための祝日。
公民権運動自体は1960年代が一番盛んで、
1964年に公民権法が制定されてから、一応法の上での人種差別は終わったかのように見えたのですが、
実は50年以上経った今でもマイノリティ差別はアメリカ中に蔓延っています。
そんな社会問題に対してアプローチするためのデモがアメリカ中で行われる(といっても全く行われない地域も多いみたい)のがこの祝日なのです。
デモの集合場所の前ではスターバックスが無料でコーヒーとポップケーキを配っていて、
ちょっとしたお祭り騒ぎ。
プラカードもここで無料でもらえます。
こんなちっちゃな子まで!
親子連れもかなり多かった印象です。
最終的に、こんなにたくさんの人が集まっていました。
デモはダウンタウンに向かって進むので、
デモが進むにつれて人もどんどん増えるそう。
日本で、マイノリティのためのデモにこんなに人が集まるなんてありえる?
アメリカでの(というかシアトルの?)社会問題に対する関心の高さがうかがえました。
デモ開始と共に、シュプレヒコールを叫びます。
若い参加者が多く、音楽隊も参加していて、
リズミカルで覚えやすいシュプレヒコールはSEALDSの安保反対デモを連想させました。
地元で有名なマリファナショップの前でストップし、
アフリカ系アメリカ人の活動家、ネイティブアメリカン、フィリピーノ系アメリカ人の団体などによるスピーチが行われました。
なんでもこのマリファナショップは白人によって運営されていて、
マリファナ市場の独占、またかつては黒人の住居地域だった近隣の環境を一気に変えてしまったとのことで非常に問題になっているらしいです。
デモ中、お店は営業停止を余儀なくされていました。
日本のデモもSEALDSなどの影響で最近は若い人が増えてきているみたいだけど、
こっちでは社会学系の生徒を中心に社会問題への関心が高く、
多くの学生が参加していたのが印象的でした。
あとは参加者が変わりゆくシアトルに非常に危機感を持っていたのも感じられて、
興味深かったです。
この記事でもちょこっと触れたけど、
what-minami-think.hatenablog.com
様々な企業が集まり、新しい人がどんどん流れ込む中で、
家賃高騰がひどくて、
昔から住んでいた人が立ち退かなくてはいけない状況とか
増え続けるホームレスとか、
それよりずっと前から立ち退かれてきたネイティブアメリカンの人たちもいて、
実は山のように問題を抱えているシアトル市。
その状況と政治的関心の高い土地柄が絡んで、
デモはすごい盛り上がりを見せていました。
社会学を勉強するには素晴らしい環境だなあ〜。
今期は特に「Eviction(強制立ち退き)」についての授業を取っているので、
それと関連してとても良い経験になりました。
参加者の人が政治に関心を持って、声を張り上げて、
活き活きしているのを見て、
なんだか私まで元気になった点でも良かったです。笑
アメリカがまた好きになったー!
これからもちょいちょい参加して観察したいと思いました。
さあレポートやるぞっ
最後まで読んでいただきありがとうございました。